タイでは海外キャッシングが便利、JCBカードならATM手数料無料

  • 公開日:2019/12/26

  • 更新日:2023/07/16

海外旅行は言葉が通じるか、ちゃんとホテルまで行けるか、治安は悪くないか、タクシーや買い物のぼったくりなど不安がいっぱいだが、一番不安に思うことは現地通貨をどうやって手にするか?、両替をどこでするか?ではないだろうか。

海外ではクレジットカードで食事や買い物を済ませば明細で確認できるからと積極的に使用したいと思っても、タイは屋台やナイトライフで現金しか使えない場合も多かったり、バイクタクシーやホテル、レストランのチップで現金が必要になったりすることが多い。

タイで現地通貨であるタイバーツを入手する方法として主に

  • 日本円などを両替
  • クレジットカードのキャッシング

の二つが挙げられる。

理由は後述するが、私がタイでバーツを入手する方法でおすすめする方法はJCBカードを利用したATMでのキャッシングである。

ワンポイント

以前はトラベラーズチェックと呼ばれる海外渡航に際して発行される旅行者向けの小切手が存在したが、アメリカン・エキスプレスが2014年3月31日で販売を終了したのを最後に日本でのトラベラーズチェックの購入はできなくなったので除外する。

キャッシングするメリット

  • 24時間引き出し可能
  • ATMがタイの都市部なら至るところに存在する
  • JCBカードならATM手数料無料
  • 両替用の現金を用意する必要がない

ATMは空港やコンビニ、ショッピングモールなど至るところに設置してあり、気軽にキャッシングすることができる。
私が滞在したバンコクやパタヤにはコンビニが多く、コンビニには必ずと言っていいほどATMがある。

「空港やホテルの両替はレートが悪い」と街に出てレートのいい両替所を探さなくていいので大変便利である。

キャッシングと聞くと利息やATM手数料が心配だが、利息は繰り上げ返済をすればいいし、JCBカードのキャッシングならタイのATM手数料は無料になる。

これよりキャッシングを行うカードはJCBカードとして説明していく。

どれくらい差が出るか実際に計算

3,000バーツを調達するのにどれくらいの差が出るのか。

両替は10,290円

両替所(スーパーリッチ)の2020年12月23日のレートは1バーツ3.43円、このレートで3,000バーツに両替すると、必要な日本円は10,290円になる。

計算式:3,000×3.43=10,290

10,000円を両替した場合は2,915バーツ。

キャッシングは10,570円

JCBの2020年12月23日のレートは1バーツ3.44円、このレートで3,000バーツキャッシングすると、必要な日本円は10,320円になる。

計算式:3,000×3.44=10,320

10,000円分キャッシングしたとする場合は2,907バーツ。

JCBカードの海外キャッシングの場合はここに年利15〜18%の利息がかかり、日割り計算なので、最大の18%として計算すると1日あたり約5.1円の利息となる。
計算式:10,320×0.18(年利)÷「365日」=5.089円(小数点3以下切り捨て)「1日分の利息」

カード会社によって締め日が異なるが、JCBの場合は毎月15日締めの翌月10日払いだ。
そのため2020年12月23日に利用したキャッシングした場合、12月中の締め日には間に合わず月を跨いでしまうので支払いは2021年2月10日ということになり、1日の利息約5.1円は49日分の約250円分かかる。

よって3,000バーツキャッシングした場合の必要な日本円の合計は10,570円になる。

利息と聞くとサラ金などの消費者金融のせいでいいイメージが無いが、今回の例だと1日5円ほどであまり気にしなくていいくらい安いことが分かってもらえたと思う。

結果

3,000バーツ調達するのに両替は10,290円必要なのに対してキャッシングは10,570円必要となり280円の差となった。

金額差だけを見るとやはり両替に軍配が上がるが、両替用の現金を大量に持ち歩いたり、暑いタイの街に出てレートのいい両替所を探したりそれに伴う交通費なども加わる。
現金の盗難や紛失するリスクや両替所を探す手間や時間を考えるとキャッシングは選択肢として悪くない。

さらにキャッシングの利息は繰り上げ返済を行うことによって減らすことができる。

ちなみに私は帰国後1週間の利息で後述の繰り上げ返済をしたため、10,320円に+利息35円(1週間分)で合計10,355円の返済になり、両替した場合の10,290円と比べて65円の差額となった。

繰り上げ返済

キャッシングの項目で述べた通り利息がかかるが、キャッシング利用額を支払日より前に返済することによって利息を安くする繰り上げ返済という方法がある。

概ね利用日から4〜7日後には利用明細が確定するので、そのタイミングで繰り上げ返済を行えば利息も安く済むということだ。

旅行日程が1週間ほどなら日本に帰国後に利用明細が確定しているタイミングになるのでちょうどいいと思う。

繰り上げ返済方法

まずはJCBカード裏に表記されているサポートデスクへ電話を行う。

JCBサポートデスク:0422-76-1700(東京)

電話口で本人確認やカード番組の確認後繰り上げ返済をしたいことを伝えると、

  • 金額
  • 振り込み先
  • 振り込み期日

を伝えられるのでしっかりメモに残し、あとはインターネットバンキングや銀行から振り込めば返済完了だ。

ココに注意

繰り上げ返済による振り込み手数料は利用者負担。

ちなみに私の場合の振り込み先は三菱UFJ銀行東京営業部支店。
さらに楽天銀行を利用しており、振り込み手数料も月に3回ほど無料なのでお得だった。

キャッシング利用・繰上げ返済例

2022年12月のタイ旅行で実際にキャッシング利用、帰国後に繰上げ返済を行なった。

もちろんATM利用料は無料、繰上げ返済の為利息も1,261円分お得な結果に。

ATM使用においての注意点

キャッシングのメリットについては理解していただけたと思う。
ここからはタイでATM使用においての注意点を説明する。

JCBカードはATM手数料無料

理由は分からないがタイのATMでJCBカードを使用した場合に限りATM手数料は無料だ。

ココに注意

VISAやMasterは手数料がかかるので注意

利用するATMによっては手数料220バーツがかかるという表記が表示されるが、実際には一切かからない。

私もタイに行くたびにJCBカードを使用しATMでキャッシングするが、一度もATM手数料の220バーツを請求されたことはないし、後日のJCBからの明細でATM手数料が上乗せになっていたり極悪レートだったということはない。

ATMのカードのまれに注意

キャッシングをしてバーツを受け取り財布にしまうと思うが、クレジットカードがATMから出てきたあとに取らないでそのままにしているとATMの中に再び入っていってしまう。

これは取り忘れたカードがそのままにしてあると盗難や悪用されてしまう可能性があるため、それらを防止するための防犯システムだ。
ATMにのまれたカードはそのATMを管理している銀行へ直接問い合わせないと取り出すことができないため、銀行へ出向いてタイ語や英語でやりとりをしなくてはならず困難を極める。

言語の不安や滞在時間は限られているのでバーツをキャッシングしただけで安心せず、カードの抜き取りまで気を抜かないように。

まとめ

タイは海外でも比較的治安がいいが大量の現金を持って歩くのは不安なもの。
ぼったくりの悪徳両替所を避けたり、レートのいい両替所を探して暑いタイをうろつくのも大変なことだ。

海外キャッシングはJCBカードならATM手数料だし、利息は繰り上げ返済をすれば1週間程度で35円ほどしかかからない。

しかし、振り込み手数料がかかる場合はやっぱり両替と数百円の差は出てしまう。

とは言え普段は必要な分のバーツを持ち歩き、バーツが必要になればATMからサクッとキャッシングする方法は安全で便利な為おすすめしたい。

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