公開日:2021/08/19
更新日:2021/08/21
長野圏域における8月9日〜15日の直近1週間のコロナウィルスの新規陽性者が前週と比較して1.7倍と急増していること、さらに感染が拡大すると長野県下の医療提供体制に影響を及ぼす恐れがあるとして、感染警戒レベル5相当となった松本圏域のうち、感染の拡大が顕著な市町村及び感染が広がる可能性がある市町村として長野市、須坂市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村について、感染警戒レベルを5に引き上げ「新型コロナウイルス特別警報Ⅱ」が8月29日までを期間として本日(8月19日)発出となった。
これにより酒類を提供し接待を伴う飲食店などは休業要請の対象施設となる。
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要請対象施設
もちろん上山田のスナックは酒類を提供し接待が伴う飲食店であり、千曲市なので新型コロナウイルス特別警報Ⅱにおける休業要請の対象となっている。
上山田のスナックは「信州の安心なお店」認証店となっているスナックが意外にも多く、20時以降営業を継続した場合協力金の支給対象外となる為、ほとんどが休業すると思われる。

昨年の新型コロナウイルスの感染拡大以降、タイガールも入国できず、日本国内のコミュニティ内での入れ替わりしかないので、顔ぶれもあまり変わらなくなり私自身も上山田へ遊びに行ったのは片手で数えるくらいしかない。
そして本日の新型コロナウイルス特別警報Ⅱの発出。
営業しているスナックはないと思ったが、上山田の現状を確認しようと様子を見てきた。
私がスナック群を訪れるのは昨年12月以来、正確には上山田のタイレストランで春先に食事をしているが、その時にはスナックまで行っていない。
上山田のスナックを訪れた友人の話などから得た情報も併せて閉店情報などをまとめていく。

日帰り温泉側から上山田に入ると、当サイトでも度々優良店として話題にしていた響は完全に閉店していた。

友人がそこそこ訪れているスナックの一つであるミントが響のほぼ横に移転してきている。

他には新世界通りに入り口周辺のアンジェロが閉店、経営者が同じハニーへ吸収された。
さらにはかつて順子という屋号で店内の壁にCDを貼り付けたインパクトあるインテリアで営業していたスナックは昨年経営者が亡くなってサランへと屋号を変えて昨年再出発をしたが、いつの間にかまた屋号が変わっていた。

グルっと一周した感じだと当然ながら居酒屋や飲食店を含め酒類を提供するスナックは一件も営業していなかった。
営業しているのは射的場のみ、こんな状況で誰か射的をやりに来るのだろうか。
昨年12月以来8カ月ぶりに上山田のスナックを訪れてみたが、響が閉店していてショックを受けた。
元から移転、閉店、屋号変更など多いのだがよく利用していたスナックが閉店するのは寂しい。
恐らく8月29日まではこのまま、というか30日以降も厳しいと思う。
響は長い間営業再開に向けてクローズ中も家賃を払ってきたそうだが、ついに断念したとのこと。
他のスナックだって同様に厳しいには違いない。
新型コロナ前の上山田、それは特別な時間と場所だった。
あの時タイガールを口説いた言葉やオヤジ達のカラオケや思い出を持ってしても自分があの時代、あの時間に生きていたという実感は呼び戻せない。
あの頃、人は上山田のどこにいても熱くなり輝いていた。
自分がやっていることは正しい、世界の中心にいるのは自分だと誰もが信じていた。
あの熱気はなんだったのか。
金に物を言わせ、東南アジアの女性を買っているという前時代的なやり方だとしても、自分は必ず正しいことをしていると信じ込んでいた。
人々の元気は大きな一つのうねりとなる。
自分達はただ高く美しい波のてっぺんに乗っているだけでよかった。
あれからさほど経っていないのに聖高原を登り、上山田を見下ろすと思い出の向こうに波が寄せて押し戻された跡が見える。
波が砕け何事もなかったように静かになった街がそこにあった…
現代を生き抜く旅にもはや新型コロナ前のスピード感はない。
新型コロナワクチンを勘違いした人間の教えには欠陥があった。
ワクチンを打てば感染しない、ワクチンは新型コロナ以前の開かれた日常を取り戻せると説いて回ったが、それを信じた人達にどんな未来が待っていようがお構いなしだった。
安全と安心をワクチンで買えると信じた哀れな信者達、彼らの喪失と失敗は我々のものでもある。
勘違いした人間は自らが作り上げた新型コロナ以前の開かれた日常という幻の世界と共に消えた。
それを信じた人々も同じだ。
彼らはワクチンさえ打てば感染拡大が終息し、以前の開かれた日常にすぐ戻れるということが本質的な誤りだと気付かずに、トンネルの向こうで誰かが光を与えてくれるという絶望的な希望を抱いて生きている。