公開日:2022/07/12
更新日:2022/07/12
新型コロナウィルスの世界的流行後、数えるほどしか行かなくなってしまった上山田。
足繁く通っていたスナックが休業したり、タイガールが入国出来なくなったり、そもそもコロナウィルスの感染リスクがあったりと色々重なってしまったが、ずっと上山田を訪れたいとは思っていた。
久々に友人も上山田へ行きたいということで一緒に行ってきたが、しばらく訪れないうちに様々なことが変わっていた。
予定の都合上、今回上山田を訪れたのは6月の平日だった。
久々に上山田へ来たのでグルっと一周してみたが、この日オープンしていたのは4軒のみ。
ちょうど昔からの顔馴染みのママがいたのでそのまま入店した。
現在外国人観光客の入国が団体ツアーに制限されている日本。
当然タイガールなどいないと期待せず入店すると随分若い女の子がいるが、やたら流暢な日本語が飛び交っていると思っていたら日本人だった。
ママによると日本人の女の子の店に鞍替えしたという。
あらかじめ断っておくがこの店では女の子を連れ出すことは出来ない。
そういう目的の方は連れ出せるタイガールがいるお店に行くか、キャバクラのアフターのように何度も店に通って粘って頑張ってもらいたい。
その他店舗の話を聞くとやはり週末のみの営業の店が多い、閉店情報もあり以前からよく行ってたスナックは軒並み閉店していた。
そしてメモリーインサカエも廃業していた。

そのほかだとファッションヘルスの横におしゃれなダイニングバーがオープンしたり、かつてタイレストランがあったところには女性向けの店舗がオープン予定だったりと上山田は変化しようとしている。
道端に立っているカタコトのママに着いて行ってスナックに入店しタイガールを口説き、自分のやっていることは正しい、世界の中心にいるのは自分だと誰もが信じていたあの頃、上山田のどこにいても輝いていたあの熱気はもう戻らないのかもしれないとどこか喪失感にも似たようなものを私と友人は感じ、他の客を盛り上げている異様にテンションの高い日本人の女の子を眺めながら店を後にした。
外国人観光客の受け入れは6月10日から団体ツアーに限り再開したが、ツアーでの来日ではタイガールが上山田を訪れるのは難しい。
いつかは個人での入国が認められるだろうが、そこまで待つことは難しいと考え人件費はかかっても日本人だけの店に鞍替えしたママの判断はよかっただろう。
ただ正直なところ日本人の女の子と飲むなら別に上山田じゃなくていいし、サクッとホテルへ行くことが出来ないのは上山田におけるスナックの魅力が半減していると個人的には感じた。
おしゃれな店舗がオープンしたり、連れ出しスナックが減少し健全なスナックがオープンしたりと、新型コロナ以前とは着実に変化してきている。
このまま街がおしゃれに健全になっていくのなら令和になっても昭和の香りを色濃く残す魔境のようなスナック街は消えていくだろう。
この地で商売をしている人達の生き残っていく為の戦略なのだからそれを止めることは私達には出来ない。