さらばドンムアン空港

  • 公開日:2022/04/27

  • 更新日:2022/05/01

2022年4月26日にエアアジアより成田−スワンナプームを結ぶ新路線が正式に発表され、それに伴い今までの成田−ドンムアン路線は新路線に移行することになった。

別にだからと言ってドンムアン空港が閉鎖されるわけではないが、今後私がタイへ行こうとするなら成田空港からZipairかエアアジアの航空会社を利用する予定なので、恐らくドンムアン空港を今後利用する可能性は限りなく低い。

そこで過去3度のタイ旅行で利用したドンムアン空港を偲んで思い出を振り返ってみたい。

ドンムアン空港とは

その前にドンムアン空港の概要から。

1914年にタイ空軍飛行場として開港し、1924年より民間航空機の受け入れを開始した、現役の空港としてアジア最古の歴史がある。
後にバンコク国際空港の名称になったが、日本では長らくドンムアン空港と呼ばれてきた。

1970年代に発着数の増加に伴い新空港建設が計画され、2006年9月にスワンナプーム国際空港が開港。

スワンナプーム空港が開港されて以降定期便は全て新空港へ移転され、チャーター機、政府専用機、空軍基地、スワンナプーム空港トラブル時の代替空港となり、民間航空機受け入れの役目は終えた。

しかし、スワンナプーム空港は開港直後に施工不良などのトラブルが頻発し、国内線に限りドンムアン空港の再利用が始まり、その後タイ政府はスワンナプーム空港への再統合の方針を決めたり、2011年10月の大洪水で閉鎖されたりと紆余曲折あったが、2012年10月にエアアジアなどがドンムアン空港へ移転し、格安航空会社の就航・増便によりLCC旅客数が世界最多の空港となり新型コロナウイルスの世界的流行を経て現在に至っている。

長々と書いてみたが、要するにタイへのフライトでレガシーキャリアならスワンナプーム空港、LCCならドンムアン空港へ降り立つことになる。

ドンムアン空港を振り返る

初めてドンムアン空港へ降り立ったのは2018年10月午前1時40分だった。

入国審査場へ向かってひたすら歩いた通路はまるで地方の商工会議所か役所の中のように照明がやや薄暗かった記憶がある。

モーチットバスターミナル行きのA1バスの運行開始時間まで数時間あり、初のタイ旅行で久々の海外でしかも一人旅だった当時、到着ロビーを出たところのベンチで3時間ほど眠るというリスキーなこともした。

到着ロビーは壁や照明などの内装にややくたびれた印象を抱いた。

空き時間には出発ターミナルも探索、こちらは到着ターミナルより照明は明るく内装も綺麗。
しかしやや奥まった位置にあるトイレ前では清掃員らしきおばちゃん達が床に座って休んでいてタイクオリティ炸裂だった。

パタヤへ向かう為にはこの6番出口の目の前にあるA1バスに乗車してモーチットバスターミナルへ向かう必要がある。

3度訪タイを果たしているがいずれもパタヤへ直行し直帰でドンムアンな為、一度もバンコクに滞在したことはない。

搭乗ゲート前のソファの様子。
1度目のタイ旅行の帰国前に上山田タイスナックで出会ったぽっちゃりタイガールとチェックイン前に偶然再会して一緒に過ごしたので搭乗までいい時間潰しになった。

2度目のタイ旅行で帰国便を待つ2時間ほどの間、ドンムアン空港の中にあるこちらのミラクルラウンジを利用した。
プライオリティパスは所持していないが利用料を払えば利用可能。

カード決済時に後ろにいた中国人のオッさんが暗証番号を打ち込む間もずっとこっちを見てきており、受付のお姉さんが英語で注意してくれたが通じていないよう様子なのでどうせ分からないならと日本語で少し攻撃的な言葉で文句を言ってやったのも今となってはいい思い出。

照明は暗めで落ち着いた雰囲気のラウンジでドリンクや軽食はもちろん無料。

大きめのソファもありまるで一端の大物にでもなったかのように搭乗まで優雅な時間を過ごすことが出来た。

3度目の帰国時はこちらのNaRaYaでポーチを買ったが、帰国直後の2019年10月に我が家は台風の影響で被災した為この時購入したお土産は紛失してしまった。

ドンムアン空港国際線ターミナルの制限エリア内にあるモニュメント。

2019年10月のタイ旅行を最後に新型コロナウイルスの世界的流行によりタイを訪れることは叶わず、このモニュメントの行ってらっしゃいに対してただいまを言えていない。
それどころか今後ドンムアン空港を利用する可能性は限りなく低くなってしまったのでただいまを言う機会が永遠に失われてしまったのは残念でしょうがない。

まあこのモニュメント自体まだ存在しているかさえ定かではないが…

比較対象:スワンナプーム国際空港

最後に比較対象としてスワンナプーム空港の写真。

スワンナプーム空港はフライトで利用したことはないが、パタヤからドンムアン空港へ向かう場合バスを利用して一度スワンナプーム空港へ行き、スワンナプーム空港からドンムアン空港へ向かう無料のシャトルバスを利用する為に3回立ち寄ったことがある。

ドンムアン空港と比べて天井は高いし、広いし、照明は明るいし、ガラス張りでお洒落な内装に大変驚いた記憶がある。
逆にスワンナプーム空港しか利用したことがない友人にドンムアン空港の写真を見せたらあまりの内装の違いに別の意味で驚いていた。

まとめ

アジア最古の空港にして、LCC旅客数が世界最多の空港だったドンムアン国際空港。

やや古ぼけたドンムアン空港へ降り立ち、バス待ちの最中に現地タイ人にタイ人と勘違いされて思いっきりタイ語で話しかけられたり、他国の観光客に現地人と間違われてバンコク都市部へ向かう方法を聞かれたり、モーチットバスターミナルに向かう途中無理矢理バスを降車させられたりとパタヤへ向かうのにやや苦労するのが楽しかった。

これからドンムアン空港はどのように変化していくのは分からないが、タイ国内線などで活躍は続いていくだろう。
私が利用する可能性がほぼ無いだけでドンムアン空港が無くなるわけではないが、今後ますますの活躍と発展を願いつつお別れの言葉を言いたい。

3度のタイ旅行ではありがとう、さらばドンムアン空港。

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