公開日:2019/12/26
更新日:2021/12/19
バックパッカーの強い味方LCC。
今回は私がタイに旅行した際に使用したバックパック、ClickPack Pro(クリックパックプロ)を紹介する。
ClickPack(クリックパック、以下クリックパック)は最近何かと話題のクラウドファンディングで資金が集め開発し、Korin Designから発売されている多機能バックパックである。
プライベートやビジネスシーンで使用できるスタイリッシュなデザイン、多彩な機能そして防犯性が高い。
ラインナップは3種類で、カジュアルモデルの「ジョイ」、ビジネスモデルの「スタンダード」、防刃仕様で防犯対策が強化されたモデルの「プロ」がある。
私はプロを購入して使用しているため、以下プロの説明とする。
| スペック | |
|---|---|
| メーカー | Korin Design |
| 商品名 | ClickPack Pro(クリックパック プロ) |
| 価格 | 24,200円(Amazon 2021年12月19日現在) |
| カラー | グレー |
| サイズ | 横×縦×奥行:W34cm×H46cm×D16cm 容量:17.3L 重量:約1.289kg |
| 素材 | 高分子ポリエチレン、極細ポリエステルファイバー、グラスファイバー(防刃素材)、ターポリン(撥水素材) |
| 付属品 | デジタルガジェットポーチ、アメニティポーチ、電子防止ポーチ、防水カバー |
※付属品はフルオプション仕様のみ、フルオプション仕様は29,400円
バックパックは赤や青みたいな目立つ色は注目を集めやすいから良くない、黒やグレーな地味な色合いの方が目立たないから防犯対策になるという説もあるが、他人が自分のバックパックを持ち去ろうとした時に目立たない色だと気づきにくいこともある。
明るい色と暗い色はどちらにもメリット・デメリットがあるのでバックパックの色は自分が気に入った色でいいと思う。

任意設定可能な3桁パスワードのTSAロックが搭載されており、パックパック内の貴重品などの荷物を盗難被害から守れる。
アメリカ合衆国国土安全保障省運輸保安庁から認定を受けたロック機構の総称。
「赤い菱形(TravelSentry社製)」もしくは「赤い松明(SafeSkies社製)」のマークが入っている。
アメリカ限定の話だが施錠された荷物については、運輸保安庁係官が錠機構を破壊することを認められており、破壊されたり内容物の盗難があったりしても損害補償は一切ない。
しかし、TSAロック機能が装備された荷物などは、持ち主が自分の鍵で施錠してあっても、運輸保安庁係官が専用の合鍵を用いて荷物の開錠し荷物を検査することが出来るためそのため、アメリカ領土から出航する航空機への預け入れ時にも施錠することが出来る。
2015年9月にインターネット上でTSA001 – TSA007の7種類のマスターキーの写真が流出し、これを元にマスターキーの3Dデータが作成・公開されたため3Dプリンターで合鍵が誰でも作成可能となる事態となった。
この事例から近年はTSAロックの使用は無意味、もしくは逆に危険とみなされるようになりつつある。
せっかくクリックパックのいいところを紹介する記事なのに、ネガティブなことに触れるのは心苦しくて仕方ないが事実なのでご紹介した。
TSAロックが装備されているのにマスターキーデータが流失しているせいで標準のロック機構より脆弱なのは皮肉である。

50キロの負荷にも耐えられるワイヤーロックが装備されている。
このワイヤーはステンレスワイヤーが採用されており、強靭なワイヤーのためペンチなどでは簡単に裁断することが出来ない。
バックパックを置いてその場を離れなければならない場合は、TSAロックと併用できるのでポールや柱にくくりつけておくことができてバックパックごと持ち去られることを防止できる。

クリックパックに使用されているメイン素材である高分子ポリエチレン、極細ポリエステルファイバー、グラスファイバーにより、カッターやナイフなどの刃物による切り裂き被害を防止する。
バックパックは置き引き被害もさることながら、背負った状態での被害が実は多い。
背負うことによって背部は死角になり、後ろから近づいてきた強盗に刃物でバックパックを切り裂かれて中身を盗まれるというケースもある。

背負った状態でショルダーベルト左側下部にUSB-A充電ポートがついている。
このポートに充電ケーブルを挿すだけで充電が可能になる。

クリックパック内部にモバイルバッテリーを収納するスペースがあり、画像のこのUSB-Aケーブルと繋げることでショルダーベルト下部の充電ポートに接続される。
わざわざバックパックを開いてモバイルバッテリーを取り出したり、ズボンのポケットなどに入れておかなくて済むので便利である。
ショルダーベルト下部、収納スペースのポートはUSB-AポートなのでUSB-Cユーザーは注意が必要。

メインコンポーネントは180度開閉するので荷物の出し入れが行いやすい。

ノートパソコンやタブレット収納スペースがあり、ノートパソコン収納ポケットは分厚いベルベット生地になっており傷つきを防止する。
マジックテープ式の専用ベルトでしっかり固定することができる。

ショルダーベルト部には縦型のカードポケットとファスナー付き小物入れポケットがある。
また背面下部にはロック機構は搭載されていないが隠しポケットがあり、パスポートを収納できるくらいのスペースがある。
私がよく利用するLCCはエアアジアなので、エアアジアの機内持ち込みサイズを例に紹介。
全てのお客様(2歳未満の乳幼児を除く)が、機内にお持ち込みいただけるのは、以下のいずれか2個です。:
キャビンバッグ1個、PC用バッグ1個、ハンドバッグ1個、小さなバッグ1個キャビンバック1個:
- 各辺の長さが56㎝(高さ) x 36㎝(長さ) x 23㎝(奥行)以内のものに限る。
- 座席上の共用収納棚に収納ができるものに限る。
PC用バッグ1個、ハンドバッグ1個、小さなバッグ1個:
- 各辺の長さが40㎝(高さ) x 30㎝(長さ) x 10㎝(奥行)以内のものに限る。
- 前の座席の下に収納ができるものに限る。
最大2つの機内持ち込み手荷物の合計重量は7kgまでです。
エアアジア・インディア(I5便) 適用事項:
空港の保安規制により、ジャンムー(Jammu)またはスリナガル(Srinagar)空港出発のフライトでは、機内持ち込み手荷物は許可されておりません。引用:エアアジア(手荷物情報)
成田−ドンムアン路線はエアアジア・インディア(I5便)ではないので、機内持ち込み手荷物事項はもちろん適用されない。
クリックパックのサイズは縦46cm×幅34cm×奥行16cmのなので7kgまでの重量制限をクリアできれば問題なく機内に持ち込むことが可能。
TSAロックについては私はアメリカへ旅行するわけではないし、マスターキーデータ流出など色々問題はある。
普段使いにおいてここまでの防犯機能は日本での使用において過剰かもしれないものの海外旅行では十分に効果を発揮する。
メインコンポーネントは17.3Lとやや物足りない収納量だが、私が海外旅行する時に持っていく荷物量だと問題ない。

詳しくは上記参照。
何が必要か色々荷物を悩むのも楽しいし、悩むのが面倒で必要なものを片っ端から大きいスーツケースに入れて旅行するのも人それぞれのスタイルがあるが、私はこのバックパックだけで十分。
目的地は南国のタイ・パタヤなので着替えは最小限でいいし、何か必要なものがあれば現地で買い、帰国の際に不必要になった物は現地に捨ててくる。
昨今の再生可能資源の考えに逆行しているとは思うがこれが私のスタイルだ。
クリックパックは海外旅行だけでなく、普段使いにも使えるのでとても気に入っているバックパックである。