公開日:2021/03/13
更新日:2021/03/13

日本で医療従事者を優先的としながらも新型コロナウィルスのワクチン接種が始まり、世界でも同様にワクチン接種が開始されている。
徐々に規制緩和の流れもあり、正式決定ではないがタイでは4月より入国日から3ヶ月以内にワクチン接種を受けた証明書があれば従来の隔離検疫期間の14日間から7日間へ、ワクチン接種証明書がなくても陰性証明書を所持していれば10日間へそれぞれ短縮されるなどワクチンパスポートによる入国制限緩和が現実味を帯びてきている。
さらに世界各国でワクチン接種が進み、世界的な流行が改善されるのであれば10月1日よりタイ国内の規制措置撤廃や国境の開放などの可能性を検討しているなど事態が一気に規制緩和に向けて進み始めた。
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しかし手放しで喜べるわけではない。
タイから帰国後14日間の自宅待機期間があり、旅行日数+14日間の待機という長期間スケジュールの確保が出来ることはかなり稀なケース。
それにパンデミック以前のようなノービザ・パスポートだけで入国出来るわけではない。
入国許可証、英文の搭乗可能健康証明書、72時間以内発行の陰性証明書、10万USドル相当の医療保険の加入は引き続き求められ、ハードルは残るだろう。
3月9日には厚生労働省から日本入国における水際対策の措置が発表された。
日本入国時に空港検疫所にて出国前72時間以内の検査証明書の提示、位置情報確認アプリなどスマートフォンへのインストールが義務付けられ、3月19日より開始となっている。

・OSSMA(位置情報確認アプリ)
・Skype(ビデオ通話アプリ)
・COCOA(接触確認アプリ)
これらの措置は国籍問わず日本への全ての入国者を対象としており、3月19日から有効な検査証明書を所持していない場合は日本へのフライトも搭乗が拒否されることになる。
タイ入国の規制緩和が始まり希望を持つ方が増えてきたが日本入国時の水際対策の強化されることとなった。
タイ出国前72時間以内の検査証明書の取得と言うことは、当然ながら現地医療機関でPCR検査を受けなければならない。
検査を受けるために認定を受けた医療機関を探す必要があり、PCR検査には費用もかかるし、医療機関で検査に伴うやり取りをするだけでもかなりハードルが高くなる。
4月からタイ入国時の隔離検疫期間が短縮されたからと言っても7日から10日間の隔離期間はあり、短期旅行での入国はまだまだ難しい。
入国許可証や搭乗許可証、72時間以内の陰性証明書などの取得も継続されるので気軽にタイへ旅行することはまだ可能となっていないが、もしこの隔離期間の短縮を機にタイへ行く場合は日本帰国時には注意が必要だ。
この水際対策措置がいつまで継続されるかは分からないが、仮に10月1日にタイが全面開放となった場合でも日本入国時の措置が継続されていた場合はやはり気軽にタイへ行くにはハードルが高いまま。
これから10月までの約半年、動向を追い続けたい。