公開日:2020/12/20
更新日:2020/12/22
タイ保健省は19日、バンコク近郊の海産物市場の労働者を中心に548人の新型コロナウィルスの陽性が確認されたと発表した。
タイ国内で1日に確認された感染者数としては500人超えは過去最多の数字となる。
548人を超える大規模なクラスター(感染者集団)が発生したサムットサコーン県のマハーチャイ市場。
これによりサムットサコーン県知事がロックダウンを発令した。
サムットサコーンはバンコクに西に位置しており、マハーチャイ市場というのは有名な海産物市場である。
1、ロックダウン及びその他措置の期間は12月19日から1月3日まで。
2、中央エビ市場、娯楽施設、教育機関、運動場、ムエタイ場、その他多くの人々が集まる施設の閉鎖。
3、レストラン・食堂はテイクアウト営業のみ認められる。なお、病院やホテル内およびショッピングセンター内の飲食店の営業は引き続き許可する。
4、午後10時から翌朝5時までの夜間外出制限の協力要請。
5、外国人のサムットサコーン県の出入りの禁止。タイ人の出入りにおいても事前にサムットサコーン県に届け出る必要がある。
新型コロナウイルスに関するお知らせ(サムットサコーン県における制限措置)
タイはこれまで早い段階で経済活動や移動を厳しく制限した結果、市中感染の抑え込みによって少し前までタイ国内の新規感染者が100日以上確認されていないなど成功しており、タイ国内での非常事態宣言はなおも継続中だった。
そんな中起きってしまった今回のクラスター。
感染が拡大しているミャンマーから持ち込まれたと可能性もあるとのこと。
最近ではミャンマーに不法入国したナイトライフ関連のタイ人女性が新型コロナウィルスに感染、再びタイに不法入国してタイ国内に新型コロナウィルスを持ち込んだというケースもあった。
タイ国内の6月以降の新規感染者のほとんどは海外からの帰国者が占めている。

バンコクはサムットサコーンから近く、マハーチャイ市場を訪れたバンコク・バンスー在住女性の新型コロナウィルス陽性も確認されている。
このままではバンコクで感染爆発・パンデミックになりかねない。
ANA、JAL、タイ国際航空、ZIPAIRが来年1月から定期フライトを再開させたり、タイ入国に関してビザ免除など制限緩和が進み始めていたタイミングだっただけに実に残念である。
日本でも東京を中心に連日感染者数が増加しているが冬を迎えさらに猛威を奮ってきた。
日本国内もタイ国内も全世界もどうなるか分からない。
あまり不安を煽りたくないが絶望感しかない。